「介護の仕事はできるのに、国家試験の日本語が難しい」「ふりがな付きの問題で受けられる?」。外国人の介護福祉士国家試験対策では、介護知識と日本語の読解を一緒に進める必要があります。まず自分の受験ルートと申込内容を確認してください。EPA介護福祉士候補者と、それ以外の外国籍の人・帰化した人では、ふりがな付き問題用紙と試験時間延長の手続きが異なります。
第39回試験は2027年1月31日実施で、2026年9月2日に申込受付が終了しています。すでに申し込んだ人は、配慮申請の内容、受験するパート、必要書類を確認してから、公式の過去問と多言語教材で弱点を補いましょう。未申込の人は次回以降の公式日程に備えます。この記事では、試験に必要な語を覚える方法、設問の読み違いを減らす練習、職場に頼める支援を順に示します。
まず受験ルートを確認する|外国籍でも条件は一律ではない

外国籍で働いている人全員がEPA介護福祉士候補者ではありません。試験センターのFAQでは、特定技能1号や技能実習で就労する人は実務経験と実務者研修のルート、EPA候補者はEPAに基づく受験ルートとして案内されています。留学生として養成施設を卒業する人など、別のルートもあります。「外国人だから同じ条件」と思わず、受験資格のルート図を自身の経歴に照らしましょう。
実務経験ルートでは、介護等の従業期間・従事日数に加えて実務者研修の修了などが必要です。勤務先には、実務経験証明書を誰が作成するか、見込で申し込んだ場合の確定書類の提出状況を確認します。技能実習の場合、入国後の雇用開始前講習は実務経験の期間に含まれないと試験センターのFAQにあります。勤務開始日を自分だけで推測しないでください。
在留資格や受験資格の判断を、この記事や講座広告だけで確定しないでください。試験の受験資格は試験センター、在留資格・手続きは該当する公的窓口の最新案内を基準に確認します。介護福祉士国家試験は、特定技能の介護技能評価試験とも別の試験です。厚生労働省の外国人介護人材向け教材案内でも、教材の目的が分けて示されています。
STEP1:ふりがな付き問題と時間延長の申込内容を確かめる

第39回の試験センター案内によると、EPA介護福祉士候補者には全ての漢字にふりがなを付けた問題用紙と通常の1.5倍の試験時間が、申請不要で用意されます。一方、EPA候補者以外で外国の国籍を持つ人、または日本に帰化した人は、受験申し込み時に希望申請を行うことで同様の扱いになります。通常の問題用紙は併せて配付されません。
EPA候補者以外の申請では、インターネット申込の途中で希望を選び、初めて申請する場合は国籍等を確認できる書類をアップロードする案内があります。第39回の申込受付はすでに終了したため、今から講座を受けても申請を後付けできるとは考えないでください。申込済みで内容が不明なら、受験申込時の記録と試験センターの公式案内を確認し、必要に応じて試験センターへ問い合わせます。
試験の配慮があっても、正答が示されるわけではありません。ふりがなで漢字の読みは分かっても、「最も適切なもの」「利用者の意思を尊重する」などの意味を理解する練習は必要です。まず自分が受ける問題用紙と時間を確認し、その条件で時間配分を練習します。
STEP2:母語で意味を確かめ、日本語の用語とセットで覚える

厚生労働省の学習用コンテンツ案内には、多言語の「外国人のための介護福祉専門用語集」と、国家試験を目指す人向けの「外国人のための介護福祉士国家試験一問一答」があります。対応言語と正誤表を確認し、使いやすい版を選びましょう。一方、「介護特定技能評価試験学習用テキスト」は目的が異なるので、それだけで介護福祉士国家試験の全科目を済ませたつもりにならないでください。
単語帳は、日本語の語、母語での意味、現場での具体例、試験での使われ方を短く並べます。たとえば「自立支援」は、単に「一人で全部する」という意味ではありません。利用者ができる部分を活かし、本人の希望に沿った支援を選ぶ設問と結び付けて覚えます。専門用語を母語で理解した後、問題文の日本語に戻り、似た選択肢の違いを日本語で説明してください。
| 読みにくい部分 | 練習の仕方 | 確認すること |
|---|---|---|
| 専門用語 | 多言語用語集で意味を確認し、日本語の例文に戻る | 同じ語を別の設問でも理解できるか |
| 長い事例文 | 誰が、いつ、何を希望したかを短く書く | 利用者と職員の行動を混同していないか |
| 否定・比較の表現 | 「適切でない」「最も」を囲む | 問われた選択肢の条件に答えているか |
勤務先が用意する教材に個人情報や利用者の記録を転記しないでください。事例練習は架空の状況や公開された問題を使います。
STEP3:公式の過去問で、介護知識と読解の誤答を分ける

試験センターの過去の試験問題には、科目別問題や、ふりがな付き問題が掲載されています。まず自分の受験パートの問題を解き、間違えた理由を「知識を知らなかった」「日本語の意味を取り違えた」「設問の条件を読み落とした」に分けます。正答番号を覚えるだけでは、場面が変わった問題に対応しにくくなります。
第39回はA・B・Cの3パート、計13科目・125問です。第39回の科目と試験時間で自分の受験区分を確認します。最初は一問ずつ理由を説明し、慣れたら受験予定の時間でまとめて解きます。1.5倍の試験時間を利用する人も、長い問題をいつまでも読み続けないよう、一問に使った時間と見直し時間を記録してください。
第38回にパート合格した人は、第39回の申込内容によって受験するパートが異なります。初受験者が自由にパートを選べるわけではありません。合格基準には総得点だけでなく科目群の得点条件もあるので、得意な介護技術だけに偏らず、社会の理解、こころとからだのしくみ、医療的ケア、総合問題にも触れます。公式の合格基準を参照してください。
STEP4:勤務先と学習時間・書類・質問先を具体的に決める

働きながら学ぶなら、本人と担当者で「いつ」「何を」「誰に確認するか」を共有します。たとえば早番の日は短い語句の復習、休日は過去問の解き直し、夜勤明けは休息を優先します。週に一度、間違えた問題と分からない日本語表現を持ち寄り、意味の確認に付き合ってもらう方法があります。介護知識を説明する職員と、日本語表現を確認する支援者の役割を分けてもよいでしょう。
職場に相談する項目は、実務経験証明書の担当、実務者研修の修了状況、模試や試験日の勤務調整、教材費の補助、質問できる時間です。支援の有無を口頭だけで済ませず、就業規則や研修制度を確認します。EPA候補者は受入施設や支援団体の学習支援の案内も確認してください。ただし、外国人職員の在留資格や生活上の個人情報を、周囲に広く共有する必要はありません。
受験票が届いたら、試験地、受験パート、ふりがな・時間延長の扱いを確認し、記載に疑問があれば試験センターへ早めに相談します。第39回の受験票発送予定は公式の手続き案内に掲載されています。書類を見込で提出した人は、確定書類の期限も別に管理してください。
外国人の介護福祉士国家試験対策に関するよくある質問

日本語能力試験のN2に合格していないと、国家試験を受けられませんか?
受験資格は、介護福祉士国家試験のルートごとに確認します。「N2合格だけが一律の受験条件」という扱いではありません。日本語の理解は試験勉強に必要ですが、試験センターの受験資格を自分のルートで確認してください。教材を選ぶときも、試験の日本語を読めるかと資格要件を混同しないようにします。
母語の教材だけで受験できますか?
母語教材は専門用語の意味を理解する助けになりますが、本試験の問題文を読む練習も必要です。多言語の一問一答で内容をつかんだ後、公式の日本語の過去問とふりがな付き問題を解いてください。試験当日に母語訳の問題用紙が配られると推測しないでください。
EPA候補者でなくても、ふりがなと時間延長を利用できますか?
外国の国籍を持つ人や日本に帰化した人は、受験申込時に希望申請を行うことで対象となります。EPA候補者には同様の配慮が申請不要で用意されます。第39回に申し込み済みなら、自分の申込内容を確認してください。申請方法・必要書類は公式案内に従います。
第39回の申し込みを逃したら、今から何をすればよいですか?
2026年9月2日で第39回の受付は終了しました。試験センターの最新案内を確認し、次回以降の受験資格・書類・配慮申請の準備を進めましょう。学習は多言語教材と過去問から始められますが、次回の申込日程を推測で決めないでください。
まとめ:申込内容を確認し、用語と過去問を一つずつ進める

まず受験ルートと第39回の申込状況、ふりがな付き問題・時間延長の扱いを確認してください。申し込み済みなら、今日、母語教材で知らない専門用語を三つ確かめ、公式の過去問を数問解いて日本語の読み違いと知識不足を分けて記録します。勤務先には書類の担当者と週一回の質問時間を具体的に相談しましょう。未申込なら次回の公式日程を待ちながら、同じ学習を進め、申請に必要な書類を整理してください。

