「仕事が終わると疲れて勉強が進まない」「過去問を何周すればよいか分からない」と悩んでいませんか。介護福祉士の試験勉強は、最初からテキストを通読するより、受験する科目を確認し、過去問で分からない箇所を見つけ、理由を説明できるまで復習する流れが実行しやすい方法です。必要な学習量は経験や受験パートによって違うため、「全員が何時間で合格する」とは決められません。
この記事では、公式資料の見方、過去問の使い方、現場経験を試験知識へ結び付ける方法、早番・遅番・夜勤に合わせた一週間の計画を4ステップで示します。2026年度の第39回試験は2027年1月31日に行われ、申込受付は2026年9月2日に終了しています。申込済みの人は試験までの学習に、未申込の人は次回以降の準備に活用してください。読み終えたら、今日解く問題と今週の復習時間を一つずつ決められます。
勉強を始める前に、受験パートと出題範囲を確認する

第39回介護福祉士国家試験は全125問で、A・B・Cの3パートに分かれます。Aは人間の尊厳と自立、社会の理解、介護の基本、生活支援技術など、Bはこころとからだのしくみ、認知症の理解、障害の理解、医療的ケアなど、Cは介護過程と総合問題です。正確な科目と試験時間は試験センターの第39回案内で確認してください。
実務経験ルートで受験する場合は、所定の実務経験と実務者研修の修了など、受験資格の確認も必要です。受験資格のルート図を見て、勉強と必要書類の準備を別々に進めます。第38回でパート合格した人だけが第39回の申込パートを選べる場合があります。前回の結果通知と申込内容を確認し、免除されるパートを思い込みで除外しないでください。
「合格には何点必要か」を固定の数字として覚えるのも避けましょう。合格基準は総得点の目安に加え、問題の難易度による補正や科目群の得点条件などが定められています。試験センターの合格基準を確認し、全科目に触れる計画を作ります。過去の合格点をそのまま次回の目標点に置き換えることはできません。
STEP1:公式の過去問を一回分解き、誤答の種類を分ける

最初に試験センターの過去問題から、第38回など直近の一回分を選びます。初回は時間を測らずに一通り解いても構いません。分からない問題を飛ばさず、選んだ理由に自信がない問題へ印を付けます。答え合わせでは正誤だけでなく、「どの科目の、何を知らなかったか」を短く記録します。
誤答は次の三つに分けると復習を決めやすくなります。
| 誤答の種類 | 例 | 次にすること |
|---|---|---|
| 知識が不足 | 制度の対象者や用語を知らない | 出題基準と教材で該当範囲を確認する |
| 事例の読み違い | 本人の意向と職員の判断を取り違える | 問題文の主語・時点・問われている行動を線で示す |
| 選択肢の比較不足 | 二つまで絞ったが根拠が曖昧 | 正答だけでなく他の選択肢が違う理由を説明する |
たとえば、特養で移乗介助を経験していても、事例問題では利用者本人の意思、残存能力、安全確保のどれを優先して問うかを読み取る必要があります。訪問介護の現場経験が豊富でも、制度や多職種の役割は別に確認します。経験談をそのまま正答の根拠にせず、問題文と公式の出題範囲へ戻ってください。
STEP2:正解の暗記で終わらせず、根拠を確認して解き直す

一回目に間違えた問題は、解説を読み、必要なら科目別出題基準とテキストの該当箇所を確認します。試験センターは過去問題と正答を公開していますが、すべての選択肢の詳細解説を掲載しているわけではありません。解説付き教材を使う場合も、制度や法令の記述が現在のものか確認してください。
ノートには問題を丸写しせず、「自分が迷った理由」「正しい判断の根拠」「次回の見分け方」を一行ずつ残します。たとえば認知症の事例なら、記憶症状の名前だけでなく、本人への声かけや環境調整を選ぶ理由を書きます。翌日か数日後に解説を見ずに解き直し、正答しても根拠を言えなければ未定着として扱います。
同じ年度の問題を何度も解くと答えの番号だけを覚えてしまうことがあります。別の年度の同じ科目も解き、初見の文脈で判断できるか確かめましょう。数年分を何周するかより、誤答の理由が変わったかを優先します。過去問にある制度の記述が法改正前のものなら、最新版の教材や所管機関の情報で更新します。
STEP3:科目の偏りをなくし、現場経験と不足する知識を結び付ける

得意な生活支援技術ばかり解き、苦手な社会の理解や医療的ケアを後回しにすると、科目群ごとの得点条件に対応しづらくなります。まず一週間の学習を「苦手科目」「得意科目の維持」「事例問題」に分けてください。配分は初回の過去問結果に合わせ、苦手に多めに割きつつ、受験する全科目へ定期的に触れます。
現場で経験した介助は「理由」と一緒に説明する
食事・排泄・入浴・移乗の介助を思い出すときは、利用者の希望、身体状況、使える福祉用具、他職種との連携を一つの場面で整理します。試験の事例では「いつもの職場ではこうする」ではなく、その利用者の情報から適切な行動を選びます。自分の職場と異なるデイサービスや訪問介護の設問も、事業所の役割を確認して解きます。
制度・身体のしくみは、出題基準の語を起点にする
社会保障制度、発達と老化、障害の理解などは、経験だけでは埋めにくい分野です。出題基準にある科目の大項目を見て、過去問で誤った語を教材で調べます。医学的な知識が問われても、現場で独自に診断するための学習ではありません。生活支援や連携に必要な範囲を正確に理解してください。
STEP4:早番・遅番・夜勤に合わせて、復習と模試を配置する

毎日同じ時刻に一時間、という計画は交代勤務では崩れがちです。勤務表に先に睡眠と休息を書き込み、短い日とまとまって勉強する日を分けます。下の例は時間のノルマではなく、予定を作るためのたたき台です。
| 勤務の例 | 無理の少ない学習単位 | 取り組む内容 |
|---|---|---|
| 早番の日 | 帰宅後に短い一区切り | 前日の誤答を数問解き直す |
| 遅番の日 | 出勤前に頭が働く時間を使う | 苦手科目の解説を読み、問題を解く |
| 夜勤明け | 睡眠を優先し、できる日に短時間 | 語句の確認だけ、または休む |
| 休日 | まとまった時間を確保 | 初見の過去問・模試、採点と誤答分析 |
週末に「解いた問題数」より「根拠を説明できるようになった問題」と未着手科目を確認し、翌週の配分を変えます。試験が近づいたら、第39回の試験時間に合わせて一回分を通して解き、見直しに残せる時間を測りましょう。模試の得点が伸び悩むときは教材を増やす前に、知識不足、読み違い、時間切れのどれが多いか分類します。
受験票・会場、勤務の休暇申請、必要な持ち物も学習とは別のチェック欄へ記入してください。第39回の申し込みは2026年9月2日で終了しています。これから受験を考える人は試験センターの最新情報で次回の案内を待ち、申込期限を学習計画に含めましょう。
介護福祉士の勉強方法に関するよくある質問

勉強は何か月前から始めるべきですか?
経験、受験パート、勤務時間によって必要な期間は変わります。試験日から逆算する前に一回分の過去問を解き、苦手科目と一週間に確保できる学習枠を数えてください。時間が少ない場合は全教材の通読より、受験科目を一通り確認したうえで誤答の復習を優先します。
過去問だけで合格できますか?
過去問は出題形式と弱点を知る中心的な教材ですが、同じ問題が出るとは限りません。誤答の背景にある制度・介助の根拠を確認し、法改正など古い記述に注意してください。解説が足りない分野はテキストや講座で補いましょう。
仕事で疲れて毎日勉強できません。どうすればよいですか?
夜勤明けまで同じノルマにしないでください。休む日、数問だけ解き直す日、休日に新しい問題を解く日を勤務表で分けます。仕事中の利用者情報を学習ノートに持ち出さず、事例は個人を特定できない形で整理します。
第38回でパート合格しました。勉強する範囲を絞れますか?
第39回の申込パートを選べるのは、第38回でパート合格の対象となった人です。自分の結果通知と第39回の申込内容を確認してください。免除がある場合は受験パートを優先できますが、申込後にパートの変更はできません。試験センターの案内に従います。
まとめ:今日の過去問と今週の復習枠を決める

今日、公式サイトで受験パートを確認し、過去問を数問解いて「知識不足・読み違い・比較不足」のどれで迷ったか記録してください。次に勤務表へ、早番後の短い復習、遅番前の苦手科目、休日の初見問題を一回ずつ置きます。翌週に誤答を解き直し、説明できない箇所だけ教材で補えば、勉強時間の長さではなく理解の変化を確かめられます。申込済みの人は試験日から逆算し、未申込の人は次回の公式日程を確認して始めましょう。

